無敗の名牝ゼニヤッタの引退競走で土を付けた本馬は、2歳時に2戦1勝で終えると、生産者兼馬主のクレイボーンファームとディルシュナイダー家の方針でじっくり育てられ、3歳時にG2戦2勝、そして4歳時にG1戦3勝と進化した。本馬自身は1800m前後のダートを得意としているが産駒はダート・芝双方で重賞馬を輩出。均整がとれた馬体、そして広い可動域を連想させる肢勢が産駒に伝えられたのだろう。枝葉を広げる母系、そして牝駒のセンガがG1ディアンヌ賞(仏オークス)を制し、欧米双方の生産者から牝馬が送られており種牡馬としての地位は安泰であろう。(文:ウィンチェスターファーム・吉田直哉氏)
Copyright 2023 © HorseBook All Rights Reserved.