父は名種牡馬エーピーインディ、母は名牝テイクチャージレディ。これだけで本馬の資質を説明するのに十分な気もするが、本馬は親の七光りに頼らずケンタッキーダービーの重要なG1級前哨戦のフロリダダービーで優勝した。2~4歳まで競走し14戦3勝2着4回3着2回。重賞勝ちは前述のフロリダダービーに加えG2アリシーバステークスを含む。引退後はウィンスターファームで繋養。ところがである。初産駒が走り始めた頃、同社は本馬を韓国へ売却することを決定。ところがである。米国に残された産駒が活躍し、米国で24勝し2歳新種牡馬ランクで2位、翌年のセカンドクロップサイアーランクでも2位、そしてその翌年のサードクロップサイアーで首位となり、慌てたウィンスターファームが買い戻し条項を適用して米国へ再輸出されたのである。米国再供用後の初産駒は現在当歳である。(文:ウィンチェスターファーム・吉田直哉氏)
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